メニュー

明武館田邊道場
TANABE JUDO SCHOOL

指導方針

和をもって貴 (とうと )しとする

 礼儀と節度・尊敬と思いやりの心をもって相手と接し、お互いに信頼できる仲間を増やし、仲良く過ごすことが大事です。柔道はどんな相手にも「礼に始まり礼に終わる」のです。
 柔道の練習や試合を始めるとき(大人が子供と練習をする時でも)、相手に「お願いします。」と頭を下げて礼をして始め、終われば初心者が相手でも「ありがとうございました。」と礼をします。どうして自分より未熟な相手に対しても「お願いします。」「ありがとうございました。」と頭を下げて礼をするのでしょう?
 それは、どんな相手であっても相手を一人の人間として、その人格を認め・尊重し、相手を務めてもらったことへの感謝の気持ちを頭を下げる「礼」で表しています。ただ頭を下げるだけでは技は上達しません。相手を人間として認めるから、真剣に「間合い」や「崩し」が取れ、技をかける練習ができます。また、怪我をしないための受け身も練習することができます。自己も相手も向上します。そしてそこに人間愛に満ちた仲間ができて、人として信頼の和が形成されます。
 明武館田邊道場では、この和を大切にし、貴いものとして修業します。

努 (つとむ )れば必ず達す

 目標を実現する為には相応の努力が必要です。目標が高ければ高いほど、より努力をしなければなりません。努力を重ねることで目標は必ず実現します。チャンスも努力を重ねている人のもとにやってきます。努力をしない人や努力が足りない人にはチャンスも無ければ夢の現実もありません。
 道場の練習では、つらい練習や苦しい練習もあります。でもその先に素晴らしい夢があり、達成感や充実感が味わえます。この事は、人生の他の場面でも必ずめぐり合います。その時に「気持ちで負けない」「体力で負けない」強い心身を養い、それぞれの色々な夢を実現してもらいたいと思います。そのために、今の自分の限界に挑戦します。そしてその限界を「努力」と「達成感」で一歩一歩乗り越えることで、夢を実現していきます。
 明武館田邊道場では、この「努力」と「達成感」を練習で身につけます。

神技を窮める

 講道館の道場落成式(1894年)で、加納治五郎師範が「古式の形」を演じ、これを見ていた勝海舟が感極まって贈った書に「無心而入自然之妙 無為而窮変化之神」(無心にして自然の妙に入り、無為にして変化の神を窮む)と書かれており、この「窮神技」の言葉は、京都武専の時に教えられたものだと二代目館長からよく聞かされました。二代目の遺筆「窮神技」が道場に掲げてありますが、よく向き合って私なりに次のように現代流に解釈しています。

 柔道では“人間技ではない!神業だね!”と言われる程、自分の技をいろいろな面から磨きに磨こう。それには大変な努力が必要だが、挫けず、自分に負けず、頑張ろう。その努力を続ければきっと報われる。

 目を他に向ければ、増々グローバル化する社会で天然資源のない日本は人が資源にならなければいけません。画一化・標準化できるものはどんどん機械がとって変わります。人に出来て機械に出来ないものが「神技」と言われます。神技を持つ方法を知っている人、努力の仕方を知りその努力が出来る人を育てたいと考えます。

SERVICE

TOP